マンションか戸建てか?相続した不動産の「維持費」で決まる出口戦略
1. はじめに
相続の相談を受けていると、実家の不動産が「戸建て」か「マンション」かで、その後のスピード感が大きく変わると感じます。
特に「相続したマンション 維持費」で悩まれる方は多く、事前に知っておくかどうかで負担の大きさが変わってきます。
どちらも大切な資産ですが、マンションを相続する可能性がある方は、少し早めの準備が必要かもしれません。
2. 維持費の決定的な違い
相続した不動産を持ち続ける際、避けて通れないのが「維持費」です。
■ 戸建ての場合
主な固定費は「固定資産税・都市計画税」です。年4回に分けて納税しますが、住んでいなくても急激に支出が増えることは、老朽化による修繕を除けば多くはありません。
■ マンションの場合
税金に加えて、「管理費」と「修繕積立金」が毎月必ず発生します。
これは住んでいなくても、空き家の状態でも容赦なくかかり続けるコストです。
さらに、これらの費用は将来的に値上がりするケースも少なくありません。
3. 「住まない」ならスピード勝負
もし相続人がそのマンションに住む予定がない場合、この維持費は単なる「持ち出し」になります。
「とりあえずそのままにしておこう」と放置してしまうと、年間数十万円単位で資産が目減りしていくこともあります。
また、そもそも不動産は分けにくいため、遺産が実家のみの場合には相続人同士で意見が対立するケースも少なくありません。
▶「うちは普通」が一番危ない|遺産が“実家のみ”で揉める相続の落とし穴と対策はこちら
だからこそ、マンション相続においては
「売るか、貸すか」
この判断をいかに早く下せるかが重要です。
4. 宅建士としてのアドバイス
マンションを相続する可能性がある方は、今のうちに以下の2点を調べておくことをおすすめします。
- 売却価格の相場(いくらで手放せるのか)
- 賃貸価格の相場(貸した場合に手元に残るのか)
立地が良く、すぐに買い手や借り手が見つかる物件であれば大きな問題はありません。
しかし、「少し難しそうだな」と感じる場合は、より早い判断が必要になります。
5. 親御様が「お元気なうち」にできること
ここが非常に重要なポイントです。
将来的に誰も住む予定がなく、管理が負担になりそうな場合は、
「ご両親がお元気なうちに売却して現金化しておく」
という選択も有効な相続対策です。
「実家を売るのは気が引ける」と感じる方もいらっしゃいますが、
住む人のいない不動産が、将来ご家族の負担になるケースは少なくありません。
現金化しておけば、
- 高齢者施設への入居資金
- 生活資金
- 相続時の分割のしやすさ
といった面で、大きなメリットがあります。
6. おわりに
不動産は本来「資産」ですが、状況によっては「負担」に変わることもあります。
だからこそ、相続をきっかけに一度立ち止まり、
「持ち続けるべきか」「手放すべきか」を冷静に考えることが大切です。
ワンストップで不動産と法務のご相談をお受けしている立場から、
お客様にとって最も負担の少ない選択を一緒に考えていきたいと思っています。
話を聞いてみたいと思われたら、お気軽にお問い合わせください。

