公正証書遺言と自筆証書遺言の違いとは?費用・リスク・必要書類まで徹底解説

こんにちは。
秦野市の行政書士、安居院(あぐい)です。

遺言書を作成しようと考えたとき、

「公正証書と自筆証書、どちらがいいのか?」
と悩まれる方はとても多いです。

今回は、それぞれの違いと、公正証書遺言の費用・必要書類について、わかりやすく解説いたします。


■ 公正証書遺言と自筆証書遺言の違い

まずは、主な違いを一覧で見てみましょう。

項目公正証書遺言自筆証書遺言
作成方法公証役場で公証人が作成本人が自筆で作成
費用数万円〜(手数料あり)原則無料
検認不要必要(家庭裁判所)
紛失リスクほぼなし(原本保管)あり
改ざんリスクほぼなしあり
無効リスク低い高い(形式不備)
作成の手間やや手間あり手軽
内容の安全性高い内容次第でトラブルになりやすい
相談しながら作成可能基本は自己判断

遺言の内容は、時間の経過とともに現状と合わなくなることもあります。
実際にあったケースをもとに、古い遺言によるトラブルについてはこちらで解説しています。

「30年前の遺言、そのままで大丈夫?」


■ どちらを選ぶべきか?

簡単にまとめると

確実性・安心を重視するなら公正証書遺言
費用を抑えて手軽に作りたいなら自筆証書遺言

ただし、自筆証書遺言は

・形式不備で無効になる
・見つからない
・内容で揉める

といったリスクがあるため、注意が必要です。


■ 公正証書遺言の費用について

公正証書遺言には、主に以下の費用がかかります。

① 公証人手数料の目安(2025年以降)

公正証書遺言の作成には、公証人手数料がかかります。
手数料は、遺言で財産を受け取る人ごとに、その財産額に応じて計算されます。

主な目安は以下のとおりです。

財産の価額手数料
50万円まで3,000円
100万円まで5,000円
200万円まで7,000円
500万円まで13,000円
1,000万円まで20,000円
3,000万円まで26,000円
5,000万円まで33,000円
1億円まで49,000円

■ 見落としがちなポイント(重要)

公正証書遺言の費用については、上記の表だけでは実際の金額を正確に把握できないことがあります。
以下の点に注意が必要です。


● 遺言加算がある

遺産の総額が1億円以下の場合、原則として

11,000円の加算(遺言加算)

がかかります。


● 相手ごとに計算される

公証人手数料は、

財産を渡す相手(相続人・受遺者)ごとに計算されます

例えば、

・長男に1,000万円
・次男に1,000万円

といった場合、

それぞれについて手数料を計算し、合算する仕組みです。


● 同じ金額でも費用が変わることがある

そのため、

同じ遺産総額でも、誰にどのように分けるかによって費用が変わる

という点には注意が必要です。

具体的な費用については、内容により異なりますので、事前に確認することをおすすめします。

公正証書遺言は一度作成すると安心と思われがちですが、内容の見直しや撤回も重要なポイントです。
公正証書遺言の撤回方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「公正証書遺言は撤回できる?」


② 謄本・正本の交付費用

1枚あたり約250円程度


③ 証人費用

1人あたり5,000円〜10,000円程度(専門家依頼時)


④ 行政書士報酬(当事務所)

・自筆証書遺言サポート:55,000円~
・公正証書遺言サポート:88,000円~


■ 公正証書遺言の作成時に必要な書類

公正証書遺言を作成する際には、以下のような書類が必要となります。


● 本人確認書類

・印鑑登録証明書(発行後3か月以内)

または

・運転免許証
・マイナンバーカードなど


● 戸籍関係

・遺言者と相続人との続柄がわかる戸籍謄本
・除籍謄本等(必要に応じて)


● 財産に関する資料

【不動産】
・登記事項証明書
・固定資産評価証明書 または 課税明細書

【預貯金】
・通帳またはコピー


● 受遺者に関する資料

相続人以外に財産を渡す場合

【個人】
・住民票
・住所がわかる資料(手紙等)

【法人】
・登記事項証明書
・代表者事項証明書


● 証人に関する情報

証人を自身で用意する場合

・氏名
・住所
・生年月日

メモでOK

※証人は2名必要です


■ まとめ

・公正証書遺言は安全性・確実性が高い
・自筆証書遺言は手軽だがリスクあり
・費用はかかるが、その分トラブル防止につながる
・必要書類は事前に準備しておくとスムーズ

遺言書は、ご自身の想いを確実に伝えるための大切な手段です。
どの方法が合っているか、状況に応じて選ぶことが重要です。

当事務所では、遺言書の作成サポートを行っております。

「どちらの遺言が自分に合っているのか知りたい」
「必要書類や手続きがよくわからない」

そのようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

初回60分の無料相談も行っております。
将来の安心につながる遺言書作成を、しっかりサポートいたします。

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