相続人に生活保護受給者がいる場合どうする?手続きが進まないときの対処法
はじめに
相続の手続きを進める中で、
「相続人の中に生活保護を受けている方がいる」
というケースに出会うことがあります。
そして多くの場合、
・関わりたくない
・何もしたくない
・相続分はいらない
というお返事をいただくことがあります。
一見すると「ではそのまま進めればいい」と思われがちですが、
実はここに、手続きが止まってしまう大きなポイントがあります。
■なぜ「関わりたくない」と言われるのか
生活保護を受けている方にとって、
👉相続で財産を取得することは、
「収入」とみなされる可能性があります。
そのため、
・保護費が減額される
・場合によっては打ち切りになる
といった不安から、
👉「相続には関わりたくない」
という選択をされる方が多いのです。
■「何もしない」は解決にならない
ここで重要なのは、
👉「いらない」と言うだけでは、法的には何もしていない状態
という点です。
つまり、
・相続人であることは変わらない
・遺産分割協議には参加が必要
👉そのため、手続きが進まなくなってしまいます。
■考えられる対応方法
このような場合、主に次のような方法があります。
●① 相続放棄をする(家庭裁判所)
相続放棄をすると、
👉はじめから相続人でなかったことになります。
・期限:原則3ヶ月以内
・家庭裁判所での手続きが必要
👉最もスッキリする方法ですが、
ご本人が手続きを行う必要があります。
●② 遺産分割協議で「取得しない」と合意する
遺産分割協議の中で、
👉「自分は財産を取得しない」
という内容で合意する方法です。
👉実務上はよくあるケースですが、
・署名・押印が必要
・協力が得られないと成立しない
という点に注意が必要です。
●③ 家庭裁判所を利用する方法(最終手段)
どうしても連絡が取れない、または完全に協力が得られない場合は、
・遺産分割調停
・不在者財産管理人の選任
といった、家庭裁判所の手続きを検討することになります。
👉ただし、時間や手間がかかるため、
できるだけ避けたい方法ではあります。
■実務で大切にしていること
このようなケースでは、
👉「なぜ協力したくないのか」という背景を理解することが大切です。
多くの場合、
・制度への不安
・手続きへの不安
・人間関係の問題
が重なっています。
そのため、
・制度の正しい説明
・選択肢の提示
・無理のない進め方の提案
を丁寧に行うことで、
少しずつ前に進むケースも少なくありません。
■まとめ
相続人の中に生活保護受給者がいる場合、
・「関わりたくない」という意思だけでは手続きは進まない
・何らかの法的な手続きが必要になる
・無理に進めるとトラブルにつながる可能性がある
👉だからこそ、慎重な対応が求められます。
■まずはお気軽にご相談ください
「こういう場合、どう進めればいいの?」
「相手が協力してくれないときはどうするの?」
相続は、状況によって最適な進め方が大きく変わります。
お一人で悩まず、
どうぞお気軽にご相談ください。
状況を整理しながら、無理のない進め方をご提案いたします。

