お墓を継ぐ人がいない場合の対処法|墓じまいと改葬手続き
承継者がいないお墓はどうなるのでしょうか。
墓じまい・改葬許可申請の流れ、永代供養や樹木葬などの選択肢を
行政手続きの視点からわかりやすく解説します。
後継者がいないお墓はどうなる?
近年、「お墓を継ぐ人がいない」というご相談が増えています。
子どもがいないご夫婦、娘しかいないご家庭、あるいは子どもが遠方に住んでいる場合など、
理由はさまざまです。
お墓は本来、承継者が管理し守っていくことを前提としています。
しかし承継者がいないまま放置すると、無縁墓として整理の対象になる可能性があります。
また、管理費滞納のリスクも生じます。
お墓の移転・墓じまいには許可が必要
お墓を別の場所へ移す「改葬」や墓じまいを行う場合には、
市区町村長の許可が必要です。
その根拠は墓地、埋葬等に関する法律に定められています。
つまり、お墓の問題は「家族の気持ち」だけでなく、
行政手続きを伴う法的なテーマでもあるのです。
承継者がいないお墓の主な選択肢
後継者がいない場合でも、いくつかの方法があります。
●永代供養墓
寺院や霊園が永続的に管理を行うため、承継者が不要です。
●樹木葬
自然の中で供養する形式で、比較的管理負担が少なく、子どもに負担をかけにくい方法です。
●改葬(お墓のお引越し)
遠方のお墓を自宅近くへ移す方法です。
●墓じまい
現在のお墓を整理し、永代供養墓などへ移す選択です。
「娘しかいない」は問題?
「女の子だから承継は無理」と言われることがありますが、これは慣習の話です。
法律上は、娘でもお墓を承継することは可能です。
ただし、実際に承継し続けられるかどうかは、生活状況や家族の意向によって異なります。
制度上できることと、現実的に可能かどうかは分けて考えることが大切です。
大切なのは「形」よりも「気持ち」
墓じまいという言葉に、「ご先祖様に申し訳ないのではないか」と感じ、
決断できずにいる方も少なくありません。
しかし、大切なのは形を守ることだけではありません。
子どもに負担を残さない選択も、立派な供養の一つです。
正解は一つではありません。
家族で話し合い、考えること自体が、ご先祖様を大切にしている証です。
まとめ
お墓の問題は後回しにしがちですが、
早めに整理しておくことで選択肢は広がります。
改葬許可申請などの行政手続きが必要になる場合もありますので、
制度面も踏まえて検討することが重要です。
なお、子どもがいないご夫婦の場合、
お墓の問題だけでなく相続全体の整理も重要になります。
「子どもがいない夫婦の相続」については、
こちらの記事で詳しく解説しています。
お墓のことで不安を感じている方は、
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