広域交付制度は便利?|相続で戸籍を集めて感じた「メリット」と「注意点」
こんにちは。
神奈川県秦野市の行政書士・安居院(あぐい)です。
相続手続きでは、まず最初に必要になるのが「戸籍収集」です。
戸籍収集は、相続手続きの“最初の一歩”です。なぜ出生から死亡までの戸籍が必要なのか、相続人調査の流れをわかりやすく解説しています。
▶相続手続きの第一歩は相続人の特定|進め方とポイント
被相続人(亡くなられた方)の出生から死亡までの戸籍を集めて、相続人を確定していきます。
以前は、本籍地のある市区町村ごとに戸籍を請求しなければならず、
- 北海道
- 大阪
- 福岡
など、本籍が点々としている場合は、それぞれ郵送請求をする必要がありました。
ところが現在は、「広域交付制度」が始まり、本籍地以外の役所でも戸籍を取得できるようになりました。
これは本当にありがたい制度だと思います。
実際に40分ほどで戸籍が揃いました
先日ご相談いただいたお客様にも、役所で広域交付を利用して戸籍を取得してきていただきました。
被相続人の本籍地は3か所。
以前なら、郵送請求で何週間もかかることもあるケースです。
それが、役所で40分ほど待つだけで、ほぼ出生から死亡までの戸籍が揃いました。
しかも必要なのは「実費のみ」。
専門家へ依頼すれば、当然ながら報酬が発生しますので、
「自分でできるところはやりたい」
という方にとっては、とても便利な制度だと思います。
相続手続きは「何から始めればいいかわからない」という方がほとんどです。
慌ただしい時期だからこそ、最初に知っておきたい流れや相談のタイミングをまとめています。
▶相続手続きはいつから始める?相談する目安とは
ただし、“完璧に揃う”とは限りません
ただ、ここは少し誤解されやすい部分でもあります。
実は今回も、確認してみると戸籍が1通足りませんでした。
そして、実は以前の案件でも同じようなことがありました。
もちろん、役所の制度や対応が悪いという話ではありません。
広域交付制度自体は、本当に素晴らしい制度です。
ただ、戸籍は、
- 改製
- 転籍
- 婚姻
- 本籍移転
などで非常に複雑につながっていることがあります。
役所でも確認しながら発行してくださっていますが、ケースによっては追加取得が必要になることもあるのです。
「時間を優先するか」「費用を優先するか」
ここは、人によって考え方が分かれる部分かもしれません。
例えば、
- 平日に時間が取れる
- 役所へ行くことが苦ではない
- できるだけ費用を抑えたい
という方であれば、まずご自身で広域交付を利用してみるのは、とても良い方法だと思います。
一方で、
- 仕事が忙しい
- 平日に何度も役所へ行けない
- 一度で終わらせたい
- 書類確認に不安がある
という方は、専門家へ依頼した方が結果的に負担が少ない場合もあります。
実際、
「なんで一回で揃わないの…」
と感じてしまう方も少なくありません。
“全部を専門家に任せる”だけが正解ではありません
相続手続きというと、
「全部専門家に頼まないといけない」
と思われる方もいらっしゃいます。
でも実際は、
- 戸籍取得は自分で
- 相続関係説明図だけ依頼
- 協議書だけ作成依頼
- 銀行手続きだけ依頼
など、“必要な部分だけ”専門家へ依頼することもできます。
相続手続きでは、戸籍収集だけでなく「遺産分割協議書」が必要になる場面もあります。
どんな場合に必要なのか、実務目線で解説しています。
▶遺産分割協議書は必要?なくても手続きできるケースと注意点
大切なのは、
「何を自分でやるか」
「どこを任せるか」
をご自身に合った形で選ぶことかもしれません。
まとめ
広域交付制度は、相続手続きを進めるうえで、本当に便利な制度です。
特に、遠方の戸籍を短時間で取得できるのは、大きなメリットだと思います。
ただし、ケースによっては追加取得が必要になることもあります。
そのため、
- 自分で進める
- 一部だけ専門家に相談する
- 全体を依頼する
など、ご自身に合った方法を選ぶことが大切です。
死亡後の手続きは想像以上に多く、戸籍取得もその一つです。
相続全体の流れを知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
▶相続が発生したら何から始める?手続きの流れをわかりやすく解説
「どこまで自分でできそうか分からない」
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