相続が発生したら何から始める?手続きの流れと全体スケジュールを解説


こんにちは。行政書士の安居院(あぐい)です。

大切なご家族が亡くなったあと、
「何から始めればいいの?」
「役所?銀行?相続税?」
「期限がある手続きってあるの?」
と不安になる方は少なくありません。

実際、ご相談者様からも「相続手続きの全体像がわからなくて不安です」
というお声をよくいただきます。

相続手続きには順番があります。

まずは全体の流れを知ることで、「次に何をすればいいのか」が見えてきます。

この記事では、相続手続きの流れを初めての方にもわかりやすく解説します。

相続手続きの全体フロー図

まずは全体の流れを確認してみましょう。

相続手続きには、期限が決まっているものと、
期限はないものの早めに進めた方がよいものがあります。

特に相続放棄(3か月以内)と相続税申告(10か月以内)は期限が決まっています。
まずは期限のある手続きを把握しておくことが大切です。

それでは、各ステップについて詳しく見ていきましょう。

■相続が発生したら何から始める?手続きの全体スケジュール

STEP1 遺言書の有無を確認する

まず最初に確認したいのが遺言書です。

遺言書がある場合は、原則としてその内容に従って手続きを進めます。

・公正証書遺言

・自筆証書遺言

・法務局保管制度を利用した遺言

などがあります。

特に自筆証書遺言は、保管制度を利用していない場合、家庭裁判所での検認が必要です。
遺言がある場合は、原則としてその内容に従って手続きを進めます。


STEP2 相続人を確定する

次に、「誰が相続人なのか」を確定します。

そのために必要なのが戸籍収集です。

亡くなられた方の出生から死亡までの戸籍を収集し、相続人を確認していきます。

相続手続きでは、まず「誰が相続人なのか」を正確に確定する必要があります。

相続手続きの第一歩「相続人の特定」について詳しくはこちら


STEP3 財産を調査する

相続人が確定したら、次は財産調査です。

確認する財産の例

・預貯金

・不動産

・有価証券

・生命保険

・借金

プラスの財産だけでなく、負債も必ず確認しましょう。


STEP4 相続放棄を検討する

借金が多い場合には、相続放棄を検討する必要があります。

相続放棄の期限は、

相続開始を知った日から3か月以内

です。

期限を過ぎると放棄ができなくなる場合があるため注意しましょう。

相続放棄は自分だけで終わらない?親・兄弟に広がる連鎖と相続順位


STEP5 準確定申告を行う

亡くなった方に所得があった場合は、準確定申告が必要です。

期限は4か月以内です。

すべての方に必要な手続きではありません。


STEP6 遺産分割協議を行う

相続人全員で、誰が何を相続するのか話し合います。

合意した内容は、

「遺産分割協議書」

として作成します。

この書類は、その後の名義変更手続きで必要になります。

遺産分割協議とは?進め方とトラブル回避【不動産相続は要注意】

相続不動産をどう分ける?3つの選択肢と後悔しない選び方


STEP7 名義変更を行う

遺産分割協議が終わったら、各財産の名義変更を行います。

・不動産 → 相続登記

・預貯金 → 解約・名義変更

・証券口座 → 名義変更

2024年4月から相続登記は義務化されています。

不動産を相続した場合は忘れずに手続きを行いましょう。


STEP8 相続税申告を行う

相続税が発生する場合は、

相続開始から10か月以内

に申告・納税を行います。

こちらも全員に必要な手続きではありません。


よくある質問(Q&A)

Q. 相続手続きは何から始めればいいですか?

A.

まずは遺言書の有無を確認しましょう。

遺言書があるかどうかで、その後の進め方が大きく変わります。

Q. 相続手続きはいつまでに行えばいいですか?

A.

相続放棄は3か月以内、準確定申告は4か月以内、相続税申告は10か月以内です。

まずは3か月以内の手続きを意識しましょう。

Q. 戸籍収集は自分でもできますか?

A.

はい、ご自身で収集することも可能です。

ただし、相続手続きでは、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を集める必要があり、
本籍地の移転が多い場合は複数の市区町村へ請求しなければならないことがあります。

現在は「広域交付制度」を利用することで、本籍地以外の市区町村窓口でも戸籍等を取得できるようになりました。

そのため、以前より戸籍収集の負担は軽減されています。

ただし、取得できる戸籍の種類や請求できる方には一定の条件がありますので、事前に確認しておくと安心です。

戸籍収集は相続手続きの第一歩です。
思った以上に時間がかかることもあるため、不安な場合は専門家へ相談することをおすすめします。

Q. 相続人同士で話し合いがまとまらない場合は?

A.

家庭裁判所の調停手続きへ進む場合があります。

早めの準備と話し合いが大切です。


まとめ

相続手続きは、何から始めればよいかわからず、不安になる方がほとんどです。

しかし、全体の流れを知ることで、今やるべきことが見えてきます。

特に重要なのは、

・相続人の確定

・財産調査

・相続放棄の期限確認

です。

相続は期限のある手続きも多く、戸籍収集や財産調査には想像以上に時間がかかることがあります。

「何から始めればいいかわからない」
「自分のケースではどの手続きが必要なの?」

そんなときは、一人で抱え込まず、まずは状況を整理することから始めましょう。

当事務所では、相続関係の整理や戸籍収集のサポートを行いながら、相続全体の流れをわかりやすくご説明しています。


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