なぜ“信託銀行に相談したい”と思うのか?一般の方の本音から見えた士業の課題
こんにちは。
神奈川県秦野市の行政書士、安居院(あぐい)です。
今日は少し、印象に残っているお話を書いてみたいと思います。
それは、私の夫がまだ私と知り合う前に考えていた
「将来の親のこと」についてです。
夫のご家族は、両親と弟の4人家族。
(現在はお母様はご逝去されています)
当時、夫はこう考えていたそうです。
「親がある程度年を取ったら、信託銀行に相談に行こう」
財産のことだけでなく、
将来、認知症になった場合のことも含めて、
“すべて信託銀行に相談するつもりだった”とのことでした。
しかも――
他の選択肢は考えていなかったそうです。
なぜそこまで「信託銀行一択」だったのか。
理由を聞いて、私はとても考えさせられました。
■ 理由① 話しやすそうだから
窓口にいるのは、若い女性の担当者。
難しい専門用語ではなく、
やさしい言葉で説明してくれそう。
そんな「安心感」があったそうです。
■ 理由② 実績が多く、提案力がありそうだから
取り扱っている件数が多い分、
いろいろなケースを見てきているはず。
だから、自分たちに合った選択肢を
いくつも提案してくれそう、という期待がありました。
■ 理由③ 少額でもきちんと対応してくれそうだから
「うちは特別お金持ちじゃないけど…」
それでも、ちゃんと話を聞いてくれて、
丁寧にアドバイスしてくれそう。
そんなイメージがあったそうです。
■ 理由④ 大手だから安心できそう
不正やトラブルのリスクが低そう。
しっかりした組織だから、信頼できる。
これも大きな理由のひとつでした。
そして何より印象的だったのは、こんな言葉でした。
「多少お金がかかっても、信託銀行がいいと思っていた」
では、なぜ士業ではなかったのか。
理由は、とてもシンプルでした。
■ 士業に対するイメージ
・先生と直接話すのが怖い
・専門用語ばかりで分からなそう
・質問しづらい雰囲気がありそう
・普通の家庭の資産だと相手にされなそう
正直に言うと、少しショックでした。
でも同時に、
「きっとこう感じている方は少なくないんだろうな」
とも思いました。
実際のところ、信託銀行に相談した場合でも、
・税金の計算は税理士
・登記は司法書士
・契約書作成は弁護士や行政書士
といったように、
最終的には士業が関わるケースがほとんどです。
相続や生前対策は、誰がどの場面で関わるのかを理解しておくこともとても大切です。
▶相続人の確定とは?戸籍収集でつまずくポイントをわかりやすく解説では、実際の手続きの流れについて詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
それでも、
「最初に相談する相手」=信託銀行
になりやすいのはなぜか。
それはきっと、
“相談しやすい”から
なんだと思います。
実は、やっておくべきことはそこまで多くありません。
では実際に、どのような準備をしておくと安心なのか。
▶親が元気なうちにやるべき相続対策5つ|後悔しないための備えで、具体的な対策をわかりやすくまとめています。
・話しかけやすい
・わかりやすく説明してくれる
・否定されない安心感がある
こういった要素が、
相談へのハードルを大きく下げているのだと思います。
では、私たち士業はどうでしょうか。
専門的な知識を持っていることは大前提として、
それ以上に大切なのは
「安心して相談できる存在であること」
なのではないかと感じました。
・難しい言葉を使わずに説明すること
・理解できるまで丁寧に伝えること
・一つの方法だけでなく、複数の選択肢を提示すること
そして何より、
「この人なら話しても大丈夫」
そう思っていただけること。
決して、「安いから選ばれる」わけではなく、
「ちゃんと向き合ってくれるから選ばれる」
これが本質なのだと思います。
今回の話を聞いて、
私自身も改めて考えさせられました。
これからも、
「相談しやすい士業」でいられるように。
そして、
「誰に相談したらいいかわからない」と悩んでいる方の
最初の窓口になれるように。
一つひとつ、丁寧に向き合っていきたいと思います。
相続や終活について、
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