相続手続きは自分でできる?専門家が解説

「身内が亡くなったあとの手続き、専門家に頼まないと無理なのかな?」

そう不安に思っている方も多いかもしれません。

実は、私の答えは

「時間はかかりますが、ご自身で進めることは十分可能です」

というものです。

もちろん私たち専門家に依頼する方法もありますが、
ご自身で手続きを進めることには、費用面だけではない大切な意味があると感じています。


① 戸籍収集は「家族の歴史」を知る旅

相続手続きで最初に行うのが
戸籍の収集です。

亡くなった方の

出生から死亡までの戸籍

を集めることで、相続人が誰なのかを確定させます。

戸籍収集については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶相続人の確定とは?戸籍収集でつまずくポイントをわかりやすく解説

戸籍を読み解いていくと、

「こういう時代を生きてきたんだな」
「こんな場所に住んでいたんだ」

そんな家族の歴史が見えてくることもあります。

これは単なる手続きではなく、
家族の歩みをたどる時間でもあります。


② 財産調査は「最高の遺品整理」

次に行うのが
財産の調査です。

家の中を整理しながら

  • 通帳
  • 保険証券
  • 不動産の書類
  • 郵便物

などを確認していきます。

一つひとつの書類を手に取りながら、
故人の暮らしを思い出す時間は、
大切な遺品整理の時間でもあります。

何を解約する必要があるのか、
どんな財産があるのかを整理していきましょう。

それを整理していくことで、相続手続きの全体像が見えてきます。


③ 周りのサポートを味方につける

「役所や銀行は難しそう」と感じる方もいるかもしれません。

しかし実際には、窓口で相談すると
必要な書類や手順を丁寧に教えてくれることがほとんどです。

ただし、一つ覚えておきたいのは

一度で終わらないことが多いということです。

  • 書類が足りない
  • 追加の戸籍が必要
  • 銀行の予約が取れない

こうしたことは珍しくありません。

時間をかけて一つずつ進めていける方であれば、
ご自身で相続手続きを行うことも十分可能です。


それでも迷ったら専門家へ

ただし、次のようなケースでは
専門家に相談した方がスムーズなこともあります。

  • 相続人が多い
  • 戸籍収集が複雑
  • 不動産がある
  • 平日に役所へ行く時間がない
  • 相続人同士の関係が複雑

そんなときは、無理をする必要はありません。

最初からすべて依頼するだけでなく、
「ここだけ手伝ってほしい」というスポット相談も可能です。

大切なのは、ご自身が納得できる形で手続きを進めること。

まずはできるところから、一歩ずつ始めてみてはいかがでしょうか。


相続手続きチェックリスト(代表的な項目)

相続手続きには多くの項目があります。
ご自身の状況に合わせて、当てはまるものを確認してみてください。


カテゴリ手続き内容確認
基本のステップ死亡届の提出・火葬許可申請□  通常は葬儀社が手続きをしてくれます。
年金受給停止・未支給年金の請求□
世帯主の変更届(住民票)□
戸籍謄本の収集(出生から死亡まで)□
遺言書の有無の確認(検認など)□
お金・支払い銀行口座の凍結連絡・名義変更□
クレジットカードの解約・残債確認□
公共料金(電気・ガス・水道)の清算□
携帯電話・ネットの解約・名義変更□
NHK受信料の解約・名義変更□
不動産・税務不動産の相続登記(名義変更)□
固定資産税の納税義務者変更届□
賃貸住宅の退去・敷金返還請求□
火災保険・地震保険の名義変更□
所得税の準確定申告(4ヶ月以内)□
相続税の申告・納付(10ヶ月以内)□
暮らし・公的書類生命保険金の請求□
自動車・バイクの名義変更・廃車□
運転免許証の返納□
介護保険被保険者証の返納□
健康保険の返納(国保・後期など)□
葬祭費・埋葬料の請求□
見落としがち百貨店・旅行の積み立て(友の会)□
スポーツクラブ・習い事の退会□
サブスク(動画配信・音楽など)□
SNSアカウントの削除・整理□
貸金庫の開扉手続き□
ゴルフ・リゾート会員権の名義変更□
有価証券(株式・投資信託)の名義変更□
貴金属・美術品の査定・名義変更□

最近では、スマートフォン料金や動画配信サービスなど、「デジタル遺品」に関するご相談も増えています。

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